飲み合わせが悪いリポバスと抗真菌内服薬

リポバスは高脂血症の治療に用いられる薬です。高脂血症は現在では脂質異常症と呼ばれており、血液中のコレステロール値が異常に高くなる病気です。コレステロール値が高いだけでは特に自覚症状はありませんが、放っておくと動脈硬化を起こし、血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞のような重大な病気の原因になります。ですから日頃からコレステロール値が高い人は、食事や運動で下げる努力をすることが重要です。
リポバスは肝臓でコレステロールを合成する酵素の働きを抑え、コレステロール値を下げる作用があります。効き目が早く、効果が長続きするのが特徴で、1日1回の服用で済みます。いわゆる善玉コレステロールは減らさないというメリットもあります。心筋梗塞や狭心症の人には、特に有効な薬とされています。
リポバスにはアレルギーや下痢・腹痛、じんましんなどの副作用が出ることがあります。重い肝臓障害のある人や、糖尿病の人、妊娠中または授乳中の人は服用できません。また抗真菌薬や抗エイズウイルス薬とは飲み合わせが悪く、併用すると副作用が出やすくなるので要注意です。抗真菌薬とは水虫などの治療に用いられる薬の一種です。通常の水虫は塗り薬で治療しますが、皮膚の深い部分に入り込んだ水虫には外用薬が届かないので、内服薬で治療します。水虫の内服薬にはミコナゾールやイトラコナゾールがあります。いずれも強力な殺菌作用を持つ抗真菌薬ですが、リポバスと一緒に飲むと筋肉が溶けて血液中に流出したり、重い腎臓障害を起こしたりすることがあります。ほかにも飲み合わせの悪い薬があるので、複数の内服薬を併用する際には必ず医師に確認し、処方を守るようにすることが大切です。